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SMG菅原経営株式会社

脱・税理士スガワラくん

100万人突破でYouTubeの影響力を再認識 日本一の影響力を目指す税理士の軌跡

■ 支援期間:
2022.12〜現在
税理士
脱・税理士スガワラくんの写真

OUTLINE

概要

「脱・税理士スガワラくん」チャンネル登録者数100万人突破記念インタビュー

菅原由一|プロフィール
SMG 菅原経営株式会社 代表取締役 / SMG 税理士事務所 代表税理士。
元国税調査官の師匠から学び、圧倒的に税務調査に強い税理士として知られ、全国から税務調査立会い依頼が後を絶たない。ブログ「菅原由一の経営のヒント」は経営者に大人気で、全国の税理士人気ブログランキングで第1位を獲得する。ラジオの経営番組でレギュラーコメンテーター担当。

著書「タピオカ屋はどこへいったのか?」は10万部突破をベストセラーに。

100万人突破でYouTubeの影響力を再認識 日本一の影響力を目指す税理士の軌跡

チャンネル運営の進化と挑戦

Q1

チャンネル登録者数60万人突破からのチャンネル運営で感じた変化や進化、100万人到達までの戦略はありましたか?

菅原
60万人突破から、だいたい半年くらい。いちばん変化したのは、より多くの方に興味を持ってもらえるようなテーマを扱うようになったことです。もちろん、ベースとなる税務の部分は、必ず定期的に配信していますし、ぶれない部分に新しい内容をミックスさせていって、視聴者の方がどういうことに興味を持っているのかを常に分析しながら進めて来られたのが良かったかなと思います。
実は、100万人達成は昨年中という目標を立てて、2024年をスタートしたんです。それが届かなかったので、まだまだ力不足だったと改めて実感しました。ビジネス系で一人で動画に出演しているYouTubeチャンネルの中で、この2年トップを走ってきた自負もありますが、とにかく日々日々、検証と改善を重ねていくしかないと考えていました。
Q2

動画制作で「最も挑戦的だった企画」や「思い出深いエピソード」を教えてください。また、ご自身の考え方や価値観に影響を与えた出来事はありましたか?

菅原
新しいチャレンジとして、密着動画を撮るようになったことですね。動画のクオリティ自体は、まだまだ課題も多くて、密着ならではの見せ方みたいな部分を詰めていく段階と考えていますが、まずは密着の企画をスタートしたのは良かったと思っています。
特に、フジテレビの公式YouTube番組『#シゴトズキ』の収録は、「テレビの密着できたらいいね」くらいの軽い思いつきというか。それが実現できたことは大きかったですし、後の『ホンマでっか!?TV』の出演につなげられたと思います。
ブログや他のSNSなど、YouTube以外はひと通りやっていましたが、比較にならないほどズバ抜けていると実感させられた2年でした。もともと税理士として、それなりの知名度はあって影響力もそれなりにあったと思っていましたが、それがYouTubeをはじめて10倍くらいになった印象です。YouTubeの影響力は凄いですね。配信を始めてからの2年で本当にすべてが変わったように感じます。
例えば、街で声をかけられるは本当に毎日のようにあります。面識のない方が声をかけるには勇気がいると思いますので、たぶん実際に声をかけて下さるのは気づいた方の10人に1人くらい。声をかけて下さる方の10倍くらい遠慮して声をかけない方がいいて、そういう方が友達に話すと考えたら少し怖いくらいです。
Q3

登録者数が増える中で、視聴者層や彼らからの反応に変化を感じましたか?

菅原
ある日、カウンターのあるお店で食事をしていて、ちょっと気を抜いて話をしていたんです。そうしたら後で、目の前にいた店主がYouTubeチャンネルの視聴者だったと分かって。タイミングを見計らって「サインして下さい」と色紙を出された時には、ちょっとドキッとしました。お声がけいただくことは嬉しいことなのですが、気を抜かずにいないといけないな、と公人的な立場を意識する出来事でした。
Q4

視聴者と距離感を保ちながら、親しみやすさを維持するためのポイントは?

菅原
心がけているのは、AKBみたいな“出会えるアイドル”ではないですが、どこにでもいる“普通の人”みたいな雰囲気を大切にしています。カメラが回ったとたんスイッチが急に入ってテンション高く話す、みたいなことはせず、僕はオンオフを意識せず、自然体で話すようにしているので、カメラが回っていないところでもあまり変わらないと思います。仕事柄、いろいろな方にお会いする機会がありますが、みなさんだいたい「菅原さん、YouTubeそのままですね」と言われるんです。そういう日常会話の延長のようなトークは、親しみやすいと感じてもらえるのかもしれません。

コンテンツ制作の裏側

Q5

動画テーマの選定で、意識しているポイントや工夫があれば教えてください。また「失敗から学んだこと」「改善したエピソード」はありますか?

菅原
そうですね。大企業を分析しながらも、その分析だけで終わりではなくて、そこから中小企業が学べるポイントを必ず入れるようにしています。中小企業の経営者の皆さんにも役立つような形でオチをつけたい、と言いますか。
最近は、経営者ではない視聴者の方も多くて。どうして僕の動画を見てくれているのかというと、“普通に面白い”と言って下さる。そして面白いだけでなく、なおかつ勉強になるという方が多いです。朝のルーティンでラジオ替わりみたいな、食事の支度をしながら、お風呂に入りながら、歯磨きしながら、そういう作業の時に動画を流している方も多くて、それだけでもありがたいと思っています。
改善点でいうと、以前は配信中のコメントなどで、BGMやマイクのご指摘が多かったんです。そこでマイクを付けるようにして。今はそういったコメントはなくなりました。ちょっとした改善は、日々、続けて行くことが必要だと思っています。
あと改善とは少し違いますが、ミシロ君が知識の面でかなり成長して来ているので(笑)、新たな課題と感じています。僕は、専門的な知識がない方にも有益な情報を分かりやすく解説することを第一に考えているので、掛け合い相手であるミシロ君のの知識レベルが上がってしまうと、視聴者の分かりやすさを担保できなくなってしまうのではないかと危惧しています。
Q6

チームの取り組みとして、プロデューサー・スタッフとの連携で大切にしていることは?

菅原
「気づいたこと」「思ったこと」は、お互い遠慮なく言うことですね。そこから僕が「こうした方が絶対に良い」ということも、「いやいや、これはこういうことなんです」という逆のフィードバックがあると、そこで気づかされることも多いです。お互いがしっかりと考え、こうした意見のやり取りや改善を重ね続けているからこそ、今があると思っています。
これまでの実績も、やはり一つの視点だけでは成しえなかったと思うのです。いろんな人の視点があるからこそ視聴者に寄り添って、視聴者が求めているコンテンツが浮き彫りになっているのだと実感しています。最近は、ミシロ君だけではなく、タムラ君がしっかり分析してから、サムネから逆算して企画を考えてくれるので、さらに頼もしい限りです。
STAGEON タムラ
ミシロから受け継いだ感じですが。分析をするとき、自分が意識することは2つあります。一つは、菅原さんが専門とする税務に関するチャンネル以外、YouTube全体の市場の傾向の分析。もう一つは菅原さんのチャンネル単体での最近の傾向の分析、ここに尽きると思っています。
そこをとことん追求することで、視聴者が求めているコンテンツが見えてくるというか。まだ完璧とまではいきませんが、その時々の傾向にあったものを狙って出していくようにしています。最近は、YouTubeが本当に生き物なんだと実感しているところです。

成功の秘訣と今後の展望

Q7

登録者数100万人達成の成功要因をどのように分析されていますか?

菅原
YouTubeを始めるときに決めたことがあって。まず『できるだけ簡単な言葉で話す』こと、そしてもう一つ『ほかの税理士さんが語らないことに突っ込んでいく』ということ。この2点は、ずっと心がけてきました。それが視聴者の方にも伝わったからこそ、ここまでチャンネルが伸びた要因なのではないかと思います。
正直、僕ほどYouTubeに向き合っている人はいないだろうと思っています。ほかの方がどんな感じでYouTubeに向き合っているかは正直わかりませんが、ただ単純に毎日配信を続けているだけでは、伸び悩んでしまうケースも珍しいことではないでしょう。
僕は目標を決めたら、それを達成することに、めちゃくちゃこだわっているんです。動画も“撮って出したら終わり”ではなくて、ほかのSNSからの誘導はもちろん、YouTubeに動画がアップされた後のアクセスの推移を確認したり。YouTubeアナリティクスは本当に毎日、1日100回は見てるんじゃないか、というくらい確認していますし。こういった、YouTubeに向き合う覚悟は比較にならないレベルという自負がありますし、結果が出るのも当然という気がしています。覚悟を決めて、じっくりとYouTubeに向き合っていると、自然と改善策が見えて来たり、より良い企画が出て来くる、ということも実感しています。
STAGEON ミシロ
成功の要因には、菅原さんが『話すことに慣れている』ということも一役かっていると思います。たくさん講演会もされているので、もともとお話自体わかりやすいのですが、動画の撮影中にかけ合いで質問をするときも、すぐにパッと柔らかく、簡単で分かりやすい言葉で答えてくれます。説明の分かりやすさ、質問のしやすい雰囲気は大きいですね。
菅原
でも実は、僕はしゃべりが得意な訳ではなく、どちらかというと苦手なんです。もともと無口で会社内でも一番の無口、人と飲みに行っても無口で知られていたほどで。今も、トークスキルが磨かれた訳ではなくて編集のおかげだと思っています。編集が上手いですからね。僕のトークを楽しいと思っていただけるのは、編集の力があってこそという感じです。
Q8

コンテンツ更新を毎日継続するモチベーション、原動力は何でしょうか?

菅原
よく「菅原さんのモチベーションって何ですか?」と聞かれるんですけど、僕はモチベーションで仕事をしないんですよ。いつだったか知り合いに「モチベーションはテンションと一緒だ」と教えてもらったことがあります。テンションが上がったり下がったりするように、モチベーションも上下しやすい。そういうアップダウンに振り回されて仕事をしてはいけない。仕事には必ず目的や目標があって、そこに向かって進んで行くだけなんです。
僕にとってYouTubeは仕事の一環で、日々のルーティンになっています。YouTubeが目的ではないんです。僕には『日本一影響力のある財務コンサルタントになる』という目標があって。僕が決めた定義は『一万人の経営者の前で講演会をすること』。具体的な年齢も60歳と掲げました。今はYouTubeも含めて準備というか、目標に向かって走り続けたい。YouTubeも“日本一の影響力のある財務コンサルタント”になるための一つのツールと考えています。
Q9

さらにチャンネルを成長させ、影響力を広げていくための新たな挑戦などはお考えですか?

菅原
ちょっと、まだ具体的な計画までは見えてはないのですが。この先、登録者数の伸びが鈍化してくるのではないかと考えています。実は100万人に到達する前までに鈍感するかも、という思いもありました。これまで順調に進んできたペースがどこで崩れるのか。その時期はいつかは来るだろうし、それがいつなのか怖い部分ではあります。
そうならないためにも、常に新しい企画に挑戦していきたいと思いますし、新たな視聴者層を取り込んでいけるような企画が必要です。本来のコンセプトからブレることなく、視聴者のすそ野を広げていくためにも定期的にテストを繰り返していきたいと考えています。
Q10

チャンネル運営以外で、菅原さん個人としての目標や計画はありますか?

菅原
これまで通りの動画コンテンツ以外、TikTokとかショート動画で、エンタメ系をやろうという企画も話には出ていますね(笑)それはともかく、もちろん今後も経営者向けのコンテンツは継続していきますが、それ以外の方にも広く支持される企画は必要だと思います。
例えば世間的に関心が高まってきている政治経済の話も、難しい内容も多いので、そこをわかりやすく解説できたら、と考えています。これはチャンネル名に“脱・”と付けたコンセプトにも通じるもので、わかりやすい情報発信で新たな視聴者層を獲得していきたいと思います。政治経済のジャンルでいえば、昨年お亡くなりになった森永卓郎さんのような存在になれたらいいなと。堅すぎるコメンテーターというのは僕のイメージとは違うので、一般の方が“すごく、わかりやすい”と思って聞きたくなるようなコメンテーターになれたらいいですね。
Q11

長年応援してくれている視聴者への感謝の気持ちと、これから新たに視聴する方々へのメッセージをお願いします

菅原
YouTubeを始めたとき、2年2か月で登録者数100万人を達成できるとは思ってもなかったので。正直、信じられない気持ちもありますし、配信を楽しみにして下さっている視聴者の方々には感謝しかありません。全国100万人もの方が登録して、応援メッセージをくれるというのは、本当にすごいことですよね。YouTubeをきっかけに、僕の講演会や勉強会に足を運んでくれる方もいますし、僕が主宰しているSMG経営塾でも1800人の会員が集まってくれたり、YouTubeの影響が大きいと思っています。各地方での講演会も数百人規模で開催させていただけるのも、本当にありがたいことです。
同時に、STAGEONのメンバーにも本当に感謝、感謝ですね。僕がいろいろと我がままを言う中、ここまでやってくれるチームは、お世辞抜きで他にないと思っています。必要なコストは安く抑えれば良いというものではなくて、大切なのは費用対効果です。そういう意味でも、STAGEONは僕にとっては典型のケースというか。欠かすことのできないパートナーと思っていますし、ここまで来られたのもミシロ君、タムラ君チームのおかげと思っています。
タムラ:菅原さんのチャンネルは、自分にとってもありがたすぎる環境です。本当にたくさんの経営者の方から、さまざまなお声をいただけるので。知識を少しずつ増やして運営に役立てながら、みなさんと一緒にチャンネルを伸ばしていきたいと思います。
STAGEON ミシロ
次の目標は150万人。そこは今年中に達成させたいと思っているので、視聴者の方に離れられずに見続けてもらえるよう、自分は視聴者さんの目線で質問ができるよう意識していきたいと考えています。
菅原:実際にYouTube配信をしていて実感したのは、情報がなくてお金で損をする人が多いですよね。少しでも僕たちの動画を見たら損をせず済むのに、という思いがあります。政治の問題にしても、税金のことにしても、世の中の情報は分かりにくいことが多いと思いますので。
時間もお金も限られた人生の中で余計なコストが増えること、特に間違って損をするのはもったいないので。これからも僕が視聴者へわかりやすく伝え続けていきたいと考えています。僕たちの情報をもとに、みなさんが経済的に豊かになっていただきたいと思います。

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